【第2回】RPA導入のメリット|横浜市|コンサルティング
【第1回】では、RPAとはどのようなもので、何ができるのかをご説明しました。今回は、RPA導入のメリットについてポイントを解説します。
検討の前に考えて頂きたい、重要なポイント
RPA導入のメリットについて解説する前に、重要なポイントが一つあります。それは『どのような業務をRPAの対象とするのか?また、期待する効果はどの程度か?を具体的にしておくこと』が重要だということです。そうすることで、RPAツールに求める必須事項や導入にかけられるコストの上限が明らかになり、選定基準を明確にすることができます。
RPAが得意とする具体的な業務
RPAが得意とする業務には、どのような物があるのでしょうか?ここでは一例として、いくつかご紹介をしたいと思います。
- 経理業務 : 会計システムへの伝票入力や請求書データ処理など
- 営業 : 名刺取り込みと既存システムへの登録作業、ネットの情報収集
- 顧客対応 : 問い合わせへの自動応対とシステムへの登録
- マーケティング: 見込み顧客の洗い出しと購買意欲を高めるメッセージの自動生成
RPA導入の3メリット
RPA導入のメリットは大きく分けて下記の3つです。
- 生産性の向上
- コストの削減
- 売上の拡大
以下、それぞれのメリットについてポイントを解説します。
メリット1. 生産性の向上
人間が何度も繰り返し作業を行うとき、どんなに簡単で単純作業だとしてもミスの発生をゼロにすることはできません。そのため、ミスを発見するプロセスを追加したり、場合によっては検査の人員を配置したりといった対応が必要となります。その点、ソフトウェアロボットのRPAであれば、設定された作業を24時間休みなく続けてもミスをすることはありません。手の空いた社員は、付加価値の高い他の業務に時間を使うことが可能となり、結果として生産性の向上が期待できます。
メリット2. コストの削減
ソフトウェアロボットのRPAは、24時間365日休みなく作業を続けることが可能です。RPAツールを開発提供するRPAテクノロジーズの事例では、ある生命保険会社のオペレーションセンターにRPAを導入した結果、業務効率が飛躍的に向上し、80名の派遣社員を13名までに削減することに成功しました。それまで派遣社員一人30万円*80人=2,400万円かかっていた人件費は30万円*13人=390万円となり、83.8%ものコスト削減に成功したそうです。
メリット.3 売上の拡大
例えば、インターネット上の膨大な情報から顧客ニーズに合致する商品を探し、提供するといった一連の作業をRPAで自動化した事例があります。一連の作業ルールをRPAに設定し代行させることにより、わずか2ヶ月で売上を3倍に伸ばすことに成功したそうです。
定型作業をRPAに代行させることで、人間はより付加価値の高い業務やコミュニケーションが必要な業務など、「人間にしかできない業務」に注力することが可能となります。
まとめ
今回は「RPA導入のメリット」と題して、3つのメリットをご紹介しました。
- 生産性の向上
- コストの削減
- 売上の向上
次回はRPA導入のメリットについて解説します。
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