【第3回】RPAツールの比較|横浜市|コンサルティング
これまで2回にわたり、RPAについてポイント解説をしてきました。最後の3回目は、代表的なRPAツールをご紹介し、それぞれの特徴について解説していきます。
RPAはExcelのマクロと何が違う?
RPAツールの比較をする前に、パソコンの作業を自動化するときの定番である「Excelマクロ」と何が違うのか、簡単にご説明します。
Excelのマクロ機能は、「マクロの記録」機能でExcel上の作業を記録します。同じ操作が必要なときは記録したマクロを実行することで、同じ作業を繰り返し行うことができます。また、Excel以外のMicrosoft Office製品でもマクロで制御することができます。ただし、一度に複数のアプリケーションを連動させ、自動化することはできません。また、マクロはVBAというプログラミング言語で記録されており、複雑な制御をしたいときにはVBAの知識を持った人材が不可欠です。
一方RPAツールは、Microsoft製品をはじめ様々なアプリケーションを連携させ、制御することが可能です。また、プログラミングが不要で画面から直感的な操作で自動化の手順を設定することが可能です。
RPA製品 3選
現在、様々な企業からRPA製品がリリースされています。ここでは代表的な3つの製品をご紹介していきます。
- WinActor
- BizRobo!
- UiPath
WinActor
WinActorはNTTグループのNTTアドバンステクノロジが開発した国産RPAツールで、導入実績は800社超。パソコン上で動作をさせるタイプのRPAツールですが「WinDirector」というソフトウェアを組み合わせることで、サーバーによる中央管理も可能となります。
<ラインナップ>
- フル機能版(シナリオ作成、シナリオ実行機能) 908,000円/年(税抜)
- 実行版 (シナリオ実行機能のみ) 248,000円/年(税抜)
<特徴>
- Windows上で動作するMicrosoft Office製品はもちろん、パッケージからスクラッチ開発のソフトウェアまで何でも対応が可能
- サーバー等の専用機材は必要なく、お使いのPCにインストールするだけ
- 国産ソフトウェアなので、画面インターフェースからマニュアルまで、全て日本語
BizRobo!
国内No.1のRPA実績を誇るRPAテクノロジーズが提供するRPAツールです。ウェブサイトから必要な情報を抽出したり、様々なサイトから収集した情報を統合することが可能です。
<ラインナップ>
- BizRobo! DX Cloud 200,000円/月(税抜)
- BizRobo! mini 900,000円/月(税抜) ※キャンペーン価格
- BizRobo! Basic 代理店により異なります
<特徴>
- Webサーバー1台で複数のロボットを作成し動作させることが可能
- ロボットに覚えさせる業務フロー作成が簡単
- 日本語のトレーニングコンテンツが豊富
UiPath
RPA業界のリーディングカンパニーである米UiPath社。日本国内では大手金融機関や広告代理店など幅広い企業で導入実績を伸ばしています。シナリオの作成、実行、管理などの機能郡を別々の製品として提供しており、小規模から大規模まで幅広く対応ができる製品です。
<ラインナップ>
- UiPath Studio ワークフロー開発ツール
- UiPath Robo ワークフロー実行ツール
- UiPath Orchestrator ロボットを管理、統制、監視するツール
※最小構成(開発✕1、実行✕1) 525,000円(税抜)〜
<特徴>
- PCでもサーバーでも動作するので、小さく始めて大きく育てることが可能
- ブラウザ上のデータやデスクトップアプリケーションなど、様々なシステムのデータを取り組むことが可能
- 管理業務はすべて集中で管理ができるため、安全性の確保が可能
RPAツールの選び方
RPAツールは、具体的にはどのような基準で選定すればよいのでしょうか?一つの考え方をご紹介します。
- 導入する規模 : 大規模導入 or 小規模導入
- セキュリティの要求度 : 高いセキュリティが必要ならサーバー型
- 管理すべきロボットの台数 : 多くのロボットが可動するなら、中央管理型
- 価格 : コンサルティング料金が別途必要になる場合も
おわりに
今回は「RPAの比較」と題して、Excelマクロとの違いや代表的な3製品について解説しました。
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