【Tech Trends 2019】いま企業が注目すべき技術とは?|横浜市|コンサルティング
技術が企業の競争力を左右する時代。破壊的な技術が多くの産業を変革し、新たなサービスや新興企業を生み出すでしょう。今回は、2019年に注目すべき技術動向についてご紹介していきます。
5G(第5世代移動通信システム)
5G(第5世代移動通信システム)は、現在主流の4G(LTE-AdvancedやWiMAX2)に代わる次世代の移動通信システムです。
4Gと5Gの比較
4Gに比べ5Gでは
- 通信速度 : 100倍
- 接続機器 : 100倍(1基地局あたりの接続機器数)
- 通信の遅延 : 1/10
と大きく性能が向上します。
端的に言えば、大量のデータを高速に送る事ができ、エリア内の膨大なセンサーからデータが収集できることから、リアル世界の出来事をリアルタイムかつ高精度にバーチャル空間上に再現できるようになります。
5Gによって、わたしたちの生活に大きな変革が訪れると予想されています。(動画参照)
5Gの通信システムは、このあとにご紹介するAIやロボット技術と結びつくことで、わたしたちの生活を大きく変える社会インフラとなっていきます。
AI(人工知能)
2018年の時点で既に、AIは様々な産業で大きな変革を引き起こしています。2019年もその流れは加速し、様々なビジネスアプリケーションや機器に搭載され、利用されることで加速度的な性能向上を遂げるでしょう。
既に2018年現在で、AIが人間を超えるレベルに到達したものは幾つもあります。
- 1997年 チェス (IBM Deep Blue)
- 2011年 クイズ (IBM Watson)
- 2016年 囲碁 (Google傘下DeepMind AlphaGo)
- 2018年 TVゲーム(Google傘下DeepMind)
また、人間を超えるレベルには到達していませんが、わたしたちの身の回りでも様々な場面でAIが利用されるようになってきました。
- デジタルアシスタント(グーグル デュプレックス、アマゾン Alexaなど)
- 自動運転車(テスラ Model S、グーグル Waymoなど)
- 掃除ロボット(ルンバなど)
- クレジットカードの不正利用検知(FICO、SASなど)
そして、いま注目なのはGoogleが2018年8月に論文発表した『BERT』※です。対話システムや自動翻訳などに活用される自然言語処理技術で、様々なタスクに応用できる汎用性と精度向上に必要となる時間の短縮が可能となる点から、人間とAIとのコミュニケーションに欠かせない自然言語処理に大きな技術革新をもたらすと期待されています。
Ambient Intelligence(環境知能)
Ambient Intelligence(環境知能)とは、人間の生活環境の中に、コンピューターが人間の活動に適応していく機能を持たせようとする情報技術のことです。コンピューターが周囲の人やモノ、コト、出来事などを計測収集し、その情報をもとにユーザーに適切な情報を提供したり、ロボット等を制御して適切な支援を行います。
Amazonは環境知能に取り組む企業の1社です。Amazon Echoシリーズや無人店舗のAmazon GO、可動式の商品保管棚Amazon Roboticsなど、様々な環境で人間の活動に適応した機能をコンピューターに持たせようと取り組んでいます。
2018年のAmazon Echoは、ハッピーバースデーを歌えるようになりました。2019年はさらに多くのことができるようになり、わたしたちの生活をより便利にしてくれるでしょう。
AR / VR / MR(拡張現実・仮想現実・複合現実)
Pokemon GOで多くの人が体験したAR(拡張現実)をはじめ、Playstation VRやOculusなどで体験できるVR(仮想現実)、ARやVRの両方を含むMR(複合現実)も身近な存在になりつつあります。かつては高価だったハードウェアも普及価格帯の2万円台で入手可能となり、ユーザー層の拡大が見込まれています。
またソフトウェア・コンテンツの面では、VTuberビジネスが2018年に突如大ブレイクしました。キズナアイを筆頭に数多くのキャラクターが誕生し、ビジネス規模も急拡大しています。マスメディアでもテレビ東京系列のニュース番組『ワールドビジネスサテライト』に登場したVTuberアナウンサー『相内ユウカ』やNHKの人気キャラ『チコちゃん』など、CGキャラクターが急速に身近な存在となっています。
このようにハードウェアの低価格化とソフトウェア・コンテンツの充実により、2019年は更に市場成長が加速することが予想されます。
Blockchain(ブロックチェーン)
Blockchain技術は仮想通貨のみならず、ポイントサービスや不動産取引、流通トレーサビリティ、データ証明書など、様々な用途で利用が広がっています。Gartnerによれば、2017年はBlockchain技術のユースケースの82%が金融分野でしたが、2018年に報告されたユースケースのうち金融分野は42%にまで減少しています。工業製品、エネルギー、公共事業、ヘルスケア分野でもBlockchain技術の可能性があると言われており、2019年も多くの分野で新しい可能性を探る動きは加速していくでしょう。
終わりに
今回は、2019年に注目すべき技術動向として、
- 5G(第5世代移動通信システム)
- AI(人工知能)
- Ambient Intelligence(環境知能)
- AR/VR/MR(拡張現実・仮想現実・複合現実)
- Blockchain(ブロックチェーン)
をご紹介しました。
技術が企業の競争力を左右する時代、みなさまの事業にもこれらの技術を取り入れることで、将来の成長戦略を描くことができるのではないでしょうか?
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